「第108回 表情ジワ」 2020年12月11日付 「リビング多摩 」に掲載されました
- 2021年2月16日
- 一般皮膚科
マスクをしていると目周辺のシワが気になります
表情ジワにはボツリヌス菌注射治療を
マスクをしていると、目周辺がクローズアップされ、今まで以上にシワが気になるという人も。顔のシワについて、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・立川皮膚科クリニックの伊東秀記先生に聞きました。
―シワの原因は?
「顔のシワには“表情ジワ”と“静止ジワ”の2種類があります。前者は表情筋の動きで生じ、後者は年齢を重ねると現れます。若いころは表情を戻すとシワが消えますが、真皮でハリと弾力を保つコラーゲンやエラスチンが加齢や紫外線により減少し、表情のクセがシワとして刻まれます。“表情ジワ”は額の横ジワ、目尻の笑いジワ、眉間のシワ、あごの梅干しジワなど。“静止ジワ”は顔の筋肉が衰える、たるみが原因のホウレイ線やマリオネットラインなどがあります」
―シワの治療法は?
「シワのタイプで治療法が異なります。表情ジワには、筋肉をゆるめてシワを目立たなくするボツリヌストキシンA注射の治療があります。当院では自由診療・眉間、左右両目尻それぞれ1回3万4000円(税別)。静止ジワには、ヒアルロン酸使用軟組織注入剤の注射でシワや溝を補正します。当院では自由診療1本1cc5万円(税別)。効果の持続期間や、どの程度目立たなくするかは皮膚科の医師と相談してください」